つれづれなるまでには

とにかく怒っています。

母と私

 

 

母は学生の頃から精神的に荒れた私をとても助けてくれた。

 

 

母は強し。

母親は偉大だ。

 

本当にそう思う。

 

そんな母をみて、姉の子育てをみて

育って来た私は、

「子どもなんて産めない」

そう思った。

 

いまの私が子どもなんて育てられるわけがない。

自分のことも満足にできないのに、

人を育てるなんてできるわけがない。

 

 

 

私が今回一番悩んだ時しんどかったとき死にたかったとき、

私がやっと話せるようになった時、

母とゆっくり話し合った。

 

 

 

私は想いも、考えも、行動も、全てを話した。

「ここにいるのが辛い」

「ここに居たくない」

「どこにも居たくない」

「存在していることが嫌」

 

 

 

「私はね、家は好きだけど、この街は嫌いなんだ。」

 

そこそこ勇気を出して言った言葉だった。

 

 

生まれ育って来た土地を否定して嫌悪していることを親に伝えるのって私にとって勇気のいることだった。

だって、親からしてみれば、

ずっと子育てをこの土地でしてきて、

こんな街好きじゃないって言われたら、

ショック受けるんじゃないかと、

私なりに親目線で考えてみたのだ。

 

 

母は私にこう言った。

 

「うん、×××は此処に居ない方がいい」

 

 

母は私はこの土地を出た方がいいと言ってくれた。

 

 

 

すこし、ホッとした。

しがらみから解放された気がすこしだけした。

私は準備ができたらいつでもここから抜け出せるんだと思えば、

それを理解してくれる人がいるだけで、

それだけで考え事はひとつ減る。

 

とは言いつつも、母はこの街で生まれ育ってきたわけでもなく、もっと言うと都道府県さえ、違う場所からここに嫁いできたのだ。

 

家庭を持ち、家族ができたときから過ごしてきたところと、

自分(母)が生まれ育ってきた、いわゆる地元は違うわけだから、

この街にそこまで執着はなかったのかもしれない。

 

 

 

 

しかし、それを考えると

今度は父のことを思った。

 

父はこのことを知るとどう思うだろう。

 

 

父は生まれも育ちもそして今も変わらない場所だ。

 

自分(父)が半世紀過ごしてきた場所を

否定されることは、、

 

やっぱり悲しむかもしれない。

 

 

父には言えない。

 

 

 

父とは深い話はしないけれど、

見守ってくれていて、

私を愛してくれていることは

知っている。

 

だから、言わなくてもいい。

 

 

 

 

母は懲りずに私と接してくれる。

懲りずに向き合ってくれる。

懲りずに心配してくれる。

私の母は最強だ。

私の中で最強のお母さんなのだ。